世界のマクロ経済に不安要素が増えているために、株式等キャピタルゲイン狙いの投資商品ではリスクが読みにくくなっています。
投資家はリスク回避の姿勢を強めていますが、一方でEUにおいてはソブリンリスクが顕在化していますし、米国債の格下げ等、資金退避先が細っています。
この情勢は早期に改善される可能性が小さいので、投資資金は拡散し、比較的リスクが限定されているインカム型投資商品を模索する動きに繋がると考えられます。
国内投資家も同様で、現状に見合った投資商品とは何かが俄かには見つからず、投資市場は低迷しています。
そこで今回のセミナーでは、インカム型投資商品として誕生したREITに改めて焦点を当て、そのリスク特性やインカムの傾向を解説し、投資家の皆様により実践的な分析を提供致します。
現在のREITはその他の投資商品と同じように低迷を続けていますが、過去5年間の動向を分析すると、REIT自体のパフォーマンスの変動ではなく、マクロ経済動向や株式市場との連動で動いています。
換言すれば、REITのリスク・リターン特性よりも投資環境によって左右されていますので、もう少し冷静に且つ客観的にREITを見る事によって、今の時代に見合った投資商品としてクローズアップされるのではないかと思います。

1. 世界のREITの概況と今後の市場展開予測
   世界のREITの概況、国による制度の違いについて
   今後のREIT市場はどのように成長・変化していくのか？
   グローバルREIT投信へ投資する際の注意点
   
   
2. 歴史と実績トラックレコードからJ-REITを理解する
   誕生から10年間を経たJ-REITの変遷
   過去のトラックレコードに見るREITの実態とは？
   
   
3. J-REIT市場の現状分析と2012年予測
   J-REITの現状をどう見ればよいか？成長の影にある問題点とは？
   2012年のJ-REIT市場予測、今後起こり得る変化は何か？
   今後オフィス市場、レジデンス市場はどう推移していくか？
   
   
4. 個人投資家におけるJ-REIT投資のポイント
   �@　どのような基準でREIT銘柄を選別すればよいのか？
   �A　インカム投資商品としての投資リスクリターン分析
   �B　投資姿勢別に分類した投資パターン：安定分配金型、将来性重視型、他・・・
   
   
5. 質疑応答