金融機関の不動産融資が締まっている中で、エクイティ市場の信用収縮が加わり、REITの資金調達環境にも厳しさが増してきました。
REIT市場の投資口価格にも資金調達能力が反映されるようになり、しばらくこの見方によって投資口価格の変動が続きそうです。
一方、REITの財務とはどういうものなのか、どのような財務戦略が必要なのかと言う点は、投資家のみならず、デットの貸し手である金融機関、そして資産運用会社も十分に理解しているとは言えません。
そこで今回は、REITという主体の財務を明らかにするとともに、財務面からの相互比較、そして金融機関にとって、REITを含めた不動産証券化仕組みではどのような与信の考え方が必要なのかを解説致します。
財務面からの数値によるアプローチは、海外投資家への説明手段としても有効ですので、この分析が普及するようになれば、REITの選別基準にも使われるようになると考えます。この機会に多くの関係者の方々にご参加頂ければと思います。

講師は、多数のREITへのヒアリングと物件の現地視察を行い、市場と独立した数少ないバイサイドアナリストとして活躍されている、REITアナリストの山崎成人氏。

※8月26日に開催いたしましたセミナーと同様の内容です。好評につき再開催が決定いたしました。

1）REITの財務分析はどのようなファクターからアプローチするのか
2）なぜ財務分析が必要なのか

1）流動性指標の種類と意味
2）収益性指標の種類と意味
3）LTVとDSCR

1）数値の違いの意味と財務戦略へのフィードバック
2）REITの特殊性

1）セクター別比較による財務面での優劣
2）複合型銘柄は財務面ではどのようなメリット・デメリットがあるか

1）資本政策（エクイティ戦略）のあり方
2）ポートフォリオと財務の関係